石川県輪島市で急増するドローン活用。しかし飛行前の許可手続きを怠ると、刑事罰を含む重大なリスクが待っています。

背景:輪島市の復興工事でドローンが急増

2024年1月の能登半島地震から続く復旧・復興工事に伴い、石川県輪島市ではドローンの活用が急速に広がっています。

測量、インフラ点検、進捗状況の空撮記録、建物被害調査など、その用途は多岐にわたります。

工期が短く、人手不足も深刻な復興現場では、ドローンの機動性は大きな武器です。

しかし現場のニーズが高まる一方で、行政手続きの重要性が見落とされているケースが増えています。

特に見過ごされがちなのが、航空自衛隊輪島分屯基地の存在です。

「イエローゾーン」とは何か? 防衛関係施設の飛行制限

航空法および小型無人機等飛行禁止法では、飛行空域に以下の区分が設けられています。

飛行禁止区域(レッドゾーン)

国会議事堂・官邸・原発・自衛隊施設など。原則として飛行不可。

飛行禁止区域(イエローゾーン)

施設周辺おおむね300m。原則として飛行不可、飛行には事前の施設管理者からの同意が必要。

航空自衛隊輪島分屯基地の周辺はイエローゾーンに指定されています。ドローンを飛行させる際は、防衛省(分屯基地司令)への同意申請が不可欠です。「工事現場だから」「急いでいるから」という理由は一切考慮されません。

引用:国交省ホームページ「DIPS2.0]を元に加工して作成

無許可飛行が招く深刻なリスク

イエローゾーンでの無許可飛行は、単なるルール違反ではありません。以下のような法的・業務的リスクをもたらします。

刑事罰(拘禁・罰金)

小型無人機等飛行禁止法違反は、1年以下の懲役または50万円以下の罰金が科される可能性があります。

機体押収・業務停止

機体の押収や、工事現場での業務継続が困難になるケースがあります。工期遅延・発注者への賠償につながることも。

安全保障上の問題

自衛隊施設の周辺で無許可飛行した場合、安全保障上の懸念事項として防衛省に記録・報告されることがあります。

発注元・元請への影響

行政や大手ゼネコンが発注元の場合、法令違反が発覚すると契約解除・指名停止処分につながるリスクがあります。

アプリで飛行制限が表示されない場合でも、小型無人機等飛行禁止法上の制限区域は別途存在します。アプリの表示だけを根拠に飛行することは非常に危険です。

まとめ:復興現場だからこそ、法令を守ったドローン活用を

輪島市の復興は日本全体の関心事です。その現場で働く事業者・工事会社の皆さんが適正な手続きのもとでドローンを活用することが、安全な復興と地域の信頼確保につながります。

「急いでいるから申請はあとで」「どうせわからないだろう」という判断は、会社の存続を揺るがすリスクになり得ます。申請手続きの複雑さに不安を感じているなら、専門家への相談が最も確実な近道です。

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